CMOマーケティングレター #64
SNS
TikTok の長尺コンテンツに注力する、エッセンスメイクアップ:忠実なファンがいるコミュニティではエンゲージ向上のチャンス
エッセンスメイクアップ(Essence Makeup)の最新のTikTokキャンペーンは、長尺コンテンツへの投資である。クリエイティブエージェンシーのムーバーズ+シェイカーズ(Movers + Shakers)と協力して開発されたこのキャンペーンは、多面的で、その目玉はロサンゼルスで開催されるIRLの授賞式だ。授賞式は、220万人のフォロワーを抱えるエッセンスのTikTokページのコンテンツとして録画され活用される。エッセンスがムーバーズ+シェイカーズと提携するのはこれが初めてではない。両社は2022年1月にエッセンスの最初のTikTokキャンペーンで協働している。
非公開企業のエッセンスは財務状況を明らかにしていないが、同社の親会社コスノバ(Cosnova)の最高マーケティング責任者、ジル・クラコウスキー氏は、エッセンスは「ここ数年は素晴らしい成功を収めており、並外れた成長を見せている」と述べている。エッセンスはTikTokではブランド認知度が高いものの、NYXやE.l.f.コスメティクス(E.l.f. Cosmetics)などの競合他社と比較すると米国での流通が限られているとクラコウスキー氏は言う。そのため、このキャンペーンの主な目的は、特定の製品を宣伝したり売上を伸ばすことではなく、米国でのブランド認知度を引き続き向上させることである。
マーケティング
TBS・電通・博報堂DYMP、テレビ広告運用のPoCを開始 CM素材の前日差し替えでリードタイム短縮
TBSテレビ、電通、博報堂DYメディアパートナーズは2023年10月から、CM素材の前日差し替えによって従来よりもリードタイムを短縮したテレビ広告運用のPoC(概念検証)を開始。柔軟で効果的な広告運用プランを策定・提供するなど、運用型テレビ広告メニューの開発を推進していく。
翌日の天気や気温、イベントなどに合わせたタイムリーなCM素材を適切に選ぶことが可能に。また広告効果による素材の出し分けなど、広告主企業・生活者の双方にとって役立つ広告コミュニケーションを図ることができる。
GA4への移行、コンバージョンは「実際の売上やLTVまで紐づけて評価したい」企業が多い【イルグルム調べ】
広告効果測定プラットフォーム「アドエビス(AD EBiS)」を提供するイルグルムは、「企業のWebマーケティングにおける、Googleアナリティクス4プロパティ(GA4)活用」に関する調査結果を発表した。企業でWebマーケティング関連業務に携わる551人が回答している。本調査は「UA」のサポートが終了し「GA4」への移行が必須となった2023年7月3日~7日に行われている。
まず「GA4の利用状況」について聞いたところ、75.8%が「GA4を利用している(無償版もしくは有償版)」と回答した。さらに「初期設定は完了している」としたのはそのうち96.2%だった。
次に「GA4の利用目的」を聞くと、「Webマーケティング施策の効果測定のため」91.3%が圧倒的に多く、「Webサイトやアプリのアクセス解析のため」は44.5%にとどまる。
さらに「GA4の利用において実現したいこと」を聞くと、「広告別の成果(コンバージョンなど)を把握したい」82.0%が多いが、「広告別の成果(コンバージョンなど)を費用対効果も含め把握したい」57.2%がそれに続く。
米国App Storeでランキング1位になった「写真SNS」のグロース施策、3ヶ月でARR 4,200万円を突破した「AIプロダクト」の成功施策、などアプリやプロダクトまとめ(9月)
企業が自社ECを構築し顧客と直接つながる動きが活発化するEC市場。メーカーEC各社が重きを置くポイントはどこなのか。2023年6月6日(火)から6月8日(木)に開催された「Advertising Week Asia」では「どうなるメーカーEC!? メーカーECの現在地と未来」をテーマにセッションが開催された。本稿は、サントリーウエルネス、アンカー・ジャパン、βace、カゴメの4社の担当者による、大企業の視点とD2Cブランドの視点を交えたディスカッションの様子をレポートする。
行動を喚起する「エンプティ画面」で連携率が1.4倍に大きく改善。1,470万人がつかう「マネーフォワード ME」が語るUI改善事例
2012年にサービスを開始してから、アプリ+WEBの利用者数は1,470万人、サブスクのユーザー数は49万人に到達しています。
キャッシュレスの普及や、コロナ禍のお金に対する意識の高まりなどは、 サービスの成長と連動していて、そこに成長機会がありました。
ユーザーは、クチコミなど自然流入や、ストアで「家計簿」と検索する人、プロモーション(例:資産管理に興味がある人の媒体)などで増えています。
明細情報の画面で、連携されていないときに「連携してください」と空の画面をただ表示するよりも、利用率の高いサービスへの導線をつくると、連携率が1.4倍くらいに改善しました。
約3割が「新聞折り込みチラシ」を見て買い物/若年層でも約2割がチェック【ONE COMPATH調査】
直近1年間の買い物で情報収集に利用したものを調べたところ、最多回答は「新聞の折り込みチラシ(29.3%)」に。次点として「お店のアプリ(26.2%)」が挙がった。
なお、新聞折り込みチラシの回答結果を世代別で見ると、シニア層は37.2%に上ったが、若年層では17.9%と、2倍以上の差が開いた。また、全体平均より若年層の比率が高い項目としては、「お店からのLINE情報」や「お店の公式SNS」「動画サイト」「SNSでの口コミ」など、SNSを通じた情報発信や口コミが多かった。
テクノロジー
TMJら、コンタクトセンターにおける生成AI活用の実証実験を開始 顧客体験の向上を目指す
コンタクトセンター・バックオフィスの構築・運営を行うセコムグループのTMJと、AIを活用した各種ITサービスとコンサルティングを提供するエーアイスクエアは、コンタクトセンターにおける生成AI活用の実証実験を開始。TMJがベネッセコーポレーションから受託する業務のオペレーター支援を主な対象として実施していく。
具体的には2つの業務工程を対象に実験。まず1つ目は、生成AI技術を用いた応対履歴の要約(通話後の後処理自動化)だ。エーアイスクエアの提供する「QuickSummary2.0」を用いて、通話後のタイピング業務の自動化を目指す。
Metaが生成AIを活用した「AIスタンプ」や、人と話すように対話する「Meta AI」を提供 | Web担当者Forum
米国Metaは、開発者会議「Meta Connect」でスタンプ画像を自動で作ったり、対話を助けたりする生成AI(人工知能)を活用したサービスを提供する、と9月27日(米国時間)に発表し、日本語訳を9月28日に公表した。これらのツールによって人とのつながりを強化し、より創造的、表現的、生産的なAI体験を提供していく。
「AIスタンプ」は「WhatsApp」や「Messenger」「Instagram」「Facebookストーリーズ」で一部の英語圏で10月から利用できる。Metaの大規模言語モデル「Llama(ラマ) 2」の技術と画像生成の基盤モデル「Emu」を使用し、テキストプロンプト(指示文)でユニークで高品質なスタンプを数秒で簡単に生成してチャットなどで使える。