この記事のポイント
- ✓広告表示オプション(アセット)は無料で設定でき、CTRを平均10〜15%改善する効果がある
- ✓サイトリンク・コールアウト・構造化スニペットは最も基本的なオプションで、すべてのアカウントで設定すべき
- ✓電話番号・住所表示は実店舗や電話問い合わせが重要なビジネスに必須のオプション
- ✓広告文と重複しない補足情報をオプションで伝え、利用可能なすべてのオプションを漏れなく設定する
- ✓広告ランクの計算にもオプションの効果が考慮されるため、掲載順位やCPCの改善にもつながる
広告表示オプション(アセット)とは
広告表示オプションとは、リスティング広告の基本的なテキスト(見出し・説明文・URL)に追加情報を付与できる機能です。Google広告では2022年から「アセット」という名称に変更されましたが、Yahoo!広告では引き続き「広告表示オプション」と呼ばれています。サイトリンク、コールアウト、構造化スニペット、電話番号、住所など、さまざまな種類があり、ユーザーに対してより多くの情報を提供できます。
広告表示オプションを設定すると、検索結果ページ上で広告の占有面積が拡大し、他の広告よりも目立つようになります。その結果、クリック率(CTR)が向上する効果があり、Googleの公式情報によると、広告表示オプションを追加することで平均10〜15%のCTR改善が見込めるとされています。設定自体は無料で、クリックされた場合のみ通常の広告と同じ課金が発生します。
サイトリンクとコールアウト
サイトリンクは、メインの広告リンクの下に追加のリンクを表示できるオプションです。「料金プラン」「導入事例」「会社概要」「お問い合わせ」など、ユーザーが関心を持ちそうなページへのショートカットを最大8個まで設定できます。Google広告ではリンクテキスト(全角12文字以内)と説明文(全角17文字以内×2行)を登録します。ユーザーの検索意図に応じた適切なページに直接誘導できるため、コンバージョン率の向上にも寄与します。
コールアウトは、「送料無料」「24時間対応」「初回限定割引」など、サービスの特徴やメリットを短いフレーズで表示するオプションです。全角12文字以内のテキストを最大10個まで登録でき、広告の説明文の下に表示されます。リンク先URLは設定できないため、クリックで課金されることはありません。競合との差別化ポイントやユーザーの不安を解消する情報を端的に伝えるのに効果的です。
構造化スニペット・電話番号・住所表示
構造化スニペットは、「サービス」「ブランド」「コース」「タイプ」などのヘッダー(カテゴリ)を選択し、その下に具体的な項目を一覧表示するオプションです。たとえば英会話スクールなら「コース: ビジネス英語, 日常英会話, TOEIC対策, キッズ英会話」のように、サービスのラインナップを端的に伝えられます。ユーザーが自分のニーズに合ったサービスがあるかどうかを一目で判断できるため、クリックの質の向上につながります。
電話番号表示オプション(電話番号アセット)は、広告に電話番号を表示し、モバイル端末ではタップするだけで直接電話をかけられる機能です。飲食店、美容室、不動産会社など電話問い合わせが重要なビジネスでは必須の設定です。住所表示オプション(住所アセット)は、Googleビジネスプロフィールと連携して店舗の住所や地図リンクを表示します。実店舗への来店を促したい場合に設定しましょう。
その他の広告表示オプション
価格表示オプション(価格アセット)は、商品やサービスの価格をカード形式で一覧表示できる機能です。「ベーシックプラン 月額980円〜」「プレミアムプラン 月額2,980円〜」のように複数のプランや商品を価格付きで表示でき、ユーザーが価格を比較検討したうえでクリックするため、クリック後のコンバージョン率が高い傾向にあります。
プロモーション表示オプション(プロモーションアセット)は、期間限定のセールやキャンペーン情報を目立つ形で表示するオプションです。「新春セール 最大30%OFF」「ブラックフライデー 全品送料無料」など、特定のイベントや季節に合わせた訴求が可能です。画像表示オプション(画像アセット)は、テキスト広告に画像を追加できる比較的新しい機能で、視覚的な要素が加わることで広告の注目度が大きく向上します。Google広告では正方形とランドスケープの2種類を設定できます。
CTR改善のためのベストプラクティス
広告表示オプションの効果を最大限に引き出すために、いくつかのベストプラクティスを押さえましょう。まず、利用可能なすべてのオプションを漏れなく設定することが基本です。Googleはオークション時に表示するオプションを自動的に選択するため、選択肢が多いほど最適な組み合わせが表示される確率が高まります。設定していないオプションがあると、その分だけ競合に対して不利になります。
次に、広告表示オプションの内容は広告文と重複させないようにしましょう。広告文ですでに訴求している内容をコールアウトで繰り返すのは面積の無駄遣いです。広告文では訴求しきれなかった補足情報や差別化ポイントをオプションで伝えるのが効果的です。また、サイトリンクのリンク先はそれぞれ異なるページに設定し、ユーザーの多様なニーズに対応できるようにしましょう。季節やキャンペーンに合わせてオプションの内容を定期的に更新することも、CTR維持のために重要です。
まとめ:広告表示オプションで競合に差をつける
広告表示オプション(アセット)は、追加費用なしで広告の情報量と占有面積を拡大できる強力な機能です。サイトリンク、コールアウト、構造化スニペット、電話番号、住所、価格、プロモーション、画像など、利用可能なオプションをすべて設定することで、検索結果ページ上での存在感が大きく高まり、CTRの改善が期待できます。
Google広告の広告ランクの計算には広告表示オプションの効果も考慮されるため、オプションを充実させることは掲載順位の改善やクリック単価の低減にもつながります。設定後は管理画面のアセットレポートで各オプションのパフォーマンスを確認し、効果の低いものは内容を見直し、新しいバリエーションに差し替えるサイクルを回しましょう。広告表示オプションの活用は手軽にできて効果が大きいため、まだ設定していない項目があればすぐに取り組むことをおすすめします。